ウェブ制作会社に長く勤めていると分かりますが、同僚・先輩が作成したサイトに対してダメ出しをしないといけない場面はよくあります。
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品質チェックという名の公開ダメ出し
前職では、サイト納品前に全スタッフで品質チェックを行うのが制作フローの中のひとつでした。
そのフロー自体は色々な視点での「気づき」があるため、とても有意義なダメ出しがたくさん提案されるのですが、1つだけ大きな欠点がありました。
それは先輩デザイナーの作品に対して、あまりものを言えない環境です。
ダメだし=批判ではないんだけどなあ、、、
当時の職場スタッフは少数だったこともあり、匿名でダメ出しをするにしても、速攻でバレるという残念な状況でした。
そのため、今まで何度も意見を飲み込まざるを得ないことはありました。
デザイン的なダメ出しは、個人的な好みによるところが大きいのでスルーすることが多かったのですが、デザインがコンテンツを邪魔してしまっていたり、動線を無視したフロントデザインだった場合などは言わなければいけないと思っています。
しかし、、、やっぱり言えないんですよね。
指摘すると、露骨に機嫌が悪くなる
ダメ出しがたくさん出れば、当然対応する工数も増えてしまうので、担当デザイナーもダメだしを全て有難がってくれるわけではありません。
露骨に機嫌が悪くなってしまう先輩っていうのもいるんですよね。。。
別に悪口を言ったり、貶しているわけではないんですけどね。。。
制作物のクオリティを高めるために、ユーザ目線でのフィードバックをもらうだけなのに、後輩から指摘される=生意気、みたいな謎の構図ができあがってたんですよね。
第3者にチェックしてもらうのが一番なのかも
そのため担当デザイナーと上下関係にないスタッフや、会社に属していない第三者からフィードバックをもらえるのなら、それが1番良いのかなあと思うんですよね。
そうなると納品前の制作物を、どこまで外部の人間に見せてしまってもいいのかなどの問題が出てくるので、簡単にクラウドソーシングに投げてしまえーと言うわけにもいきません。
ルール決め・守秘義務契約などのコントロールさえできれば、外部に投げてしまうのが一番いい気がします。
クリティカルな課題のみ解決して、あとは妥協!
会社として利益を上げるためには、ある程度の妥協も必要になってきます。
予算を超えてクオリティを求めすぎるのも、ビジネスとしては間違っています。
毎回100%のできを求めてしまうと、予算を食いつぶす結果になりかねないので、80%の出来でスピーディに対応できるのが理想だと思っています。
そうなると必然的にフィードバックの意見もすべて聞くことはできません。
それを大前提にして、カッとなりがちな先輩の面々には寛容になってもらえないかな、と思ったりしています。
サイトの悪いところを見つけても、それを指摘できないっていうのはあまり健全な職場とは言えないですしね。