7年間サラリーマンとしてウェブ制作会社で働いてきて、ようやく念願のフリーランサーになりました。
夢のフリーランスになったわけですが、メリット・デメリットも想定以上にたくさんありました。
仕事とプライベートの境がなくなった
明確な勤務時間がなくなったため、何時までが仕事で何時からがプライベートな時間なのかが曖昧になりました。
もちろん自分でコントロールすればいいだけの話なのですが、キリのいいところまで、、、で続けていると、確実に辞め時を見失ってしまいます。
そういうときは外部からの強制力がもっとも有効的になってきます。
例えば、、、ご飯できたよーや、お風呂入ってーの声掛けとか。
(キリが悪いところでこれがくるとまいりますが、、、)
家族の有難みを感じる瞬間ではあります。
また、勤務時間があやふやになるとともに、睡眠時間がものすごい減っちゃいました。
もともと仕事がなくなってしまうことへの不安は大きかったのですが、ここは嬉しい誤算で、蓋を開けてみると割かし忙しい日々を送ることができています。
ただ一人でコントロールできない量の仕事を抱えることも増えてしまい、結果として睡眠時間を削るしか手段がないときが多々あります。
睡眠時間を削って寿命と引き換えに日々仕事に勤しんでいる、、、という不健康極まりない状況に少し危機感を感じています。
困ったときの相談相手がいない
技術的にわからないことにぶち当たった時、聞く人が誰もいないのは結構きついです。
サラリーマン時代は(私はWebデザイナーだったので)プログラム関係は全てプログラマーさんに丸投げすることが多かったです。
今はフリーランスなのでそういうわけにもいかず、とりあえずググって試行錯誤の日々を送っています。
めちゃくちゃきついです。。。
ドツボにハマってしまうと貴重な時間が湯水のようにどんどん溶けて行ってしまいます。
調べても調べてもわからない!どうしても進まない!でも納品しないといけない!!そんな状況に陥る事は頻繁にあります。
自分に鞭を打って調べては、また鞭を打って調べては、、、を繰り返すのですが、そのころには完全に底なし沼に腰までハマってしまっています。
そう考えると、サラリーマンの1番の強みっていうのは、分業というところにあるんじゃないのかなあと思います。
人に聞くことができるってすごいアドバンテージです!
自分の得意分野だけに専念すれば良いと言うところはかなりの強みです。
先輩・上司の援護射撃なしの打合せ
サラリーマン時代は客先に打ち合わせに行った際、ディレクターさんであったり営業の上司であったり先輩であったりが主導で喋ってくれるのが当たり前でした。
フリーランスになると当然ですが、自分以外誰も味方がいないため、自分がメインで話さないといけません。
最初は結構きつかったです。。。
何が大変かというと、自分の範疇であるデザインだけのことではなく、スケジュール、仕様、予算の話など、とにかく自分の(本来の)範疇ではない話を聞かれることが多くて変な沈黙が生まれることが多かったです。
基本的にクライアントのことは全て自分で把握していないと話をすることが全くできません。
技術的なことだけに関わらず、始まりから終わりまでの流れをすべて頭の中に入れておく事は、打合せで必須であると改めて学びました。
サラリーマンの時はデザインの事だけ聞かれたら答えよう、ということで楽に考えていたので、今更ながら同行者の有難みを痛感させられています。
在宅ワークは集中できない
自宅で仕事をしている時だと、仕事とプライベートのメリハリをしっかりすることも1つの課題です。
業務時間がないので、ダラダラと延々と仕事を続けることができるので、どこからどこまでが仕事・プライベート時間なのかという区切りを設ける事は大事です。
あと可能なら仕事部屋とプライベート部屋も分けたほうがいいですね。
共用の部屋だと気持ちの切り替えがなかなかできないので、ダラダラを加速させる要因のひとつにもなります。
ちょっとだけYoutube見ようかな、、、は地獄への一歩ですよ。
世間体を意識するようになった
些細なことだけど自宅で仕事をするとなると、駐車場に車をずっと停めておくことになるんですよね。
あの人ずっと家にいるぞってご近所さんに思われる(かもしれない)デメリットはあります。
これも実際に何度も聞かれたことがあります。
近所の人に「いつも車が止まってるけど何のお仕事してるの?」って・・・
ほか子供が家に友達を連れてきたときに、なんでお父さん家にいるの?って顔で見られるのもちょっとだけきついです。
子供相手にマジで説明するのも気がひけますしね。。。
どうしても周りの目が気になってしまうんですね。。。
宅急便であったり何か来客であったりした時も、あれこの人無職?って見られてるんじゃないのかな、、、ってちょっと不安になったりします。
住宅ローンは審査が通りにくい
当たり前だけど、社会的な信用がなくなってしまうっていうのが地味に響いてます。
まぬけな話で転職をしてから新築でおうちを建てるという計画が出てきまして、住宅ローンを組むことになりました。
当然、銀行の審査に非常に通りにくて、頑張って収入の証明(説得?)をしたのですが、それだけでは不十分でした。
業務委託の契約書を提示したり、現状の説明を行ってもまったくの無駄で、銀行は確定申告の金額しかみないよ、と諭されました。
それも2期分の確定申告が必要だよーと。
私の場合、フラット35に関しては1期分でいいと聞き、確定申告を高めに(経費をまったく含めず、、、)行うことで何とか審査と通すことができました。
※高めの確定申告のせいで税金の額がえげつなかったですが。
車を買ったり、家を買ったりする予定のある人は当たり前ですが、サラリーマンのときに審査を通しておくべきですね。
唯一のメリット:いつでも寝れる
嫌なことばかりでもありません。
フリーランスになって一番嬉しかったのは、いつでもお昼寝ができることですね。
普段から睡眠不足がちな自分なんですが、お昼ご飯のあとはいつも強烈な眠気に襲われてしまって眠くてたまらないことが、もう頻繁にありました。
フリーランスになるとずっと家にいるわけではないですが、自宅で作業している間はいつでも布団に横になって仮眠をとることができます。
また気分転換に、ちょっと音楽を聴いたり、ちょっとYouTubeを見たりと自由にできるので、かなり私の生活を豊か?にしてくれているなぁって感じます。
固定収入をどれだけ増やせるかが生涯の課題
仕事が減ってしまわないか、継続した収入がなくなってしまわないかというのが1番の不安な点ですね。
サラリーマンは会社がどんな荒波に飲まれようが、つぶれはしない限り安定した収入をもらうことができます。
一方フリーランスは社会の情勢が変われば、もろに影響を受けます。
進行中の案件が立ち消えになることもあります。
ただラッキーなことに私の場合は案外何とかなりました。
時期やご縁などがいい感じにかみ合って、数社と業務委託契約を結ぶことができたのです。
それに加えて突発で発生する単発案件もありますので、収入はそこそこにいただけるようになりました。
やっぱり業務委託契約を結べるとかなり強いですね。
メンタル面での安心感が半端ないです。
またフリーランスは働けば働くほどその分報酬として自分に返ってくるので、仕事バカな私にとって、フリーランスはかなりマッチした働き方でした。
なお収入はサラリーマンのときの大体2倍ぐらいになりました。
デメリットは多い。でもメリットも多い。
他にもいろんなメリットデメリットはあるんですが、ざっくり言うとこんな感じです。
フリーランスになることが正解かどうかは、その人の価値観や家族構成、趣味・嗜好など色んな条件に左右されると思います。
仕事の責任も基本的に自分にすべて来るので、そこ1つとっても向き不向きってあるかなと思います。
ただフリーランスになって1年が経ちますが、サラリーマンに戻りたい!と思う事はありません。
フリーランスになって心から良かったなと思っています。
もっと睡眠時間は欲しいけど。。。