37歳フリーランスでも住宅ローンを組むことができた話

私が住宅ローンを組んだのは独立後でした。

本当は在職中に住宅ローンを組んでしまおうと考えたのですが、
数か月後に退職が決まっている場合は(退職の意図は伝えていた)、
審査要件が厳しくなると言われたためです。
まあ当然ですよね。。。

そこでなんとも間抜けな話ですが、独立して社会的な信用を一旦ゼロにしてから、住宅ローンの申し込みをすることになりました。

仮審査のために収入をがっつり聞かれる

なんの前知識のない状態で、まずはハウスメーカーの営業さんに相談しました。

当然ローンを組めるだけの状況であるかを根ほり葉ほり聞かれるわけですが、前職の安月給まるだしの源泉徴収票と、独立間もないことを伝えるときにすごく恥ずかしかった記憶があります。
※前職は年収300万ちょいでした。。。

こんな状態で3,500万円借りようとしていたので、今考えるとなかなかの無謀っぷりですよね。

銀行が見るのは確定申告額のみ

フリーになった私に返済能力があるかを見極めるのは、結局確定申告がすべてのようでした。

厳密にいうと、確定申告2期分が前提として必要でした。
相談当時は、独立して1年未満だったため、当然2期分もあるわけがなく、いきなり絶望的な状況だったのですが、担当営業さんがとりあえず銀行に掛け合ってみるとのことで、用意できる書類はすべて提出しました。

  1. 業務委託契約書(当時2社と契約していました)
  2. 前年の源泉徴収票
  3. 納税証明書

ただ、いくら現在の収入を説明しようが、「確定申告がすべて」という大前提のもとでは何の意味もないとは聞いていたため、ほぼダメ元での申請でした。

フラット35なら確定申告1期分のみでOK

後日、担当営業から返ってきた回答は予想通りでした。

銀行ローンは無理ですと。。。
まあ当然ですよね。

ただ、フラット35なら確定申告1期分でOKです、という嬉しい回答もいただけました。
もともと変動より固定金利のほうが、月々の支払が見通しやすいため、悪くない選択肢だなあと安易に考えていました。

そんな背景もありフラット35の審査通過のため、突き進むことになりました。

ただ、ここで立ちはだかったもう一つの問題は、確定申告額は「独立後の期間」が対象になるという点です。

具体的にいいますと、そもそも私が独立し、業務を開始したのは8月でした。
そのため前年の確定申告額も8月~12月の5か月分のみしか審査対象にならなかったのです。

たった5か月分なのでせいぜい150~200万円程度にしかならず(それを年収としてみなされる)、フラット35といえど審査が通らない可能性が非常に高かったのです。

確定申告で収入を高めに計上

私は禁断の方法をとることにしました。
5か月間の収入額をいかに大きくするために、経費を一切計上しない方法に。。。

もちろん嘘の申告をしたわけではありません。

独立して5か月間でしたが、その間前職の倍以上には売り上げが立っていて、経費をまったく含まなければそれなりの額になっていたのです。

普通は購入費・飲食代・交通費など色んなものを経費に計上して、収入をいかに少なくするかはフリーランスの常識だと思いますが、まさかその逆をいくことになるとは考えもしませんでした。

結果として5か月間の収入を350万円くらいにして確定申告を済ませ、すったもんだがありつつも、なんとか仮審査・本審査を通過することができました。

その代償として税金がすごいことになりそうです。。。
すでに健康保険料が年間60万円(家族4人:1歳児含)というやばい請求が届いています。

ただ聞いた話によると、時期を遡って経費申請もできないことはないらしいので、ここは改めて営業さんに確認しときたいなと思っています。
(ありなのかな・・・?)

住宅ローンは独立後1年未満でもなんとかなる

実際に私は何とかなりました。
フラット35しか選択肢がなく、銀行ローンは不可能でしたが。。。

ただ、1年以内に転職・独立を考えているという状況の方は、住宅ローンを組むのは難しいでしょうね。
もうじき退職すると判明した時点で、審査基準が一気に跳ね上がるみたいなので。

さて、これからは自己資金ゼロ(笑…)の住宅ローン頼みで、新築づくりをしていくことになりますが、人生なんとかなる!という楽観的な精神で突き進むことになりそうです。